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テニアンには緑もたくさんある。道の脇に生えている草もとても元気で背も高くて、ちょっとした壁ぐらい。この場所?ここはまさにジャングル。いつもは、サンダルばかりで指のびたよって言ってるえだちんもしっかり靴をはいてスタンバイ。虫よけスプレーもばっちり。さあ出発。

胸くらいはある草をかき分け、斜面を下る。道じゃない道を下る。ほんとに何か出てきそう。トカゲ?とか巨大ミミズ?とか・・・いろいろ出会った時を想像しながらすごい斜面を下っていく。

   
その下はどうやら海のよう。
上を見上げると、うっそうと茂る木の葉っぱ。そこから差し込む光。ほんとに緑の匂いがしたよね。静かだった。なんか、テニアンの自然ってとっても優しいの。これ日本で想像するとすこし恐い気がするけど、緑の匂いと海の音聞きながらサンゴの上で昼寝とかできそうだもんね。

下る途中にね、ヤシの実が落ちてたのぉ。ヤシの実って、木から落ちるとそこから芽が出るのよ。それがかわいくてね、ちょっと持ち上げてみようと思ったら、しっかり根をはっていた。なんか自然のパワーを感じたよ。でもそこは、私たちがしっかり通ってきた道。そこに育だったら通れなくなるじゃん(笑)。
こうして道はなくなっていく・・ すごいね。ヤシの実・・・。

テニアンには、人の手が加わっていないだろう自然ってのが残ってる。もちろんこちらから見れば、島中自然いっぱいなんだけど、ホントの自然って、日本の感覚だとやや不便って感じるって事もあると思うの。この海に辿り着くのにも虫がいっぱいいそうな足場の悪い斜面を下ってるわけだし、道路だって鋪装されてた方が車で走るのも歩くのも楽ちん。蚊だってハエだっていっぱいいるし、台風だってすんごいんだもんね。でも、これがホントの自然なんだなって思った。
 

すごいパワーなんだよね。
私たちの暮らしって、とても便利になってしまったからこそ気づかない事だったのかも知れない。自然のパワーも優しさもね。

よく自然を残そうとかって言うじゃない。でもホントの自然って一部にしか残っていないって事。人間の便利な暮らしに合わせてどんどん無くなっていくんだよね。それが嫌ならジャングルで暮らせばって話しじゃなくて、自然と暮らしていく事って本来当たり前の事だったのだと思うのだよ。やってみればできない事じゃないし、むしろ心地よい。何でもそうだけど、機能的だとか便利だとか効率がいいとか、そればかりにとらわれていると何か大切なものを失ってしまうような、失っていってる事にさえ気付かないような、そんな気がした。

ぐんぐんと自分の進む方向へ伸びていく。そこには余分な事がなくて真直ぐ自分の進む方を見ている感じ。たとえ落ちたって、また根をはって上へ伸びようとする。ほんとに自然って偉大です。

今日は、「テニアンに来たら見ておく事」ってのに案内してくれた。私にとってもは正直とても重かった。

車で道なき道を少し高いところへ登るとすぐにあった小さな洞くつ。そこには錆びた大砲があって、あの美しい海に向けられている。船を打ったのだそう。洞くつには何人くらいの人が入るだろうね。暗くて冷たい感じ。言葉は出ないし、何か想像してしまうとホントに恐ろしい。戦争の跡がそのまま残っているんだ。
最後に行った日本海軍指令部はとても見ていられなかった。夜だった事もあるけど、ずっと見ているとその当時の様子が目に浮かぶようでとても恐い。2階建ての建物は、そこでの情景を想像させて、人までも見えてきそうなほど。
   
戦争の経験はもちろんないけど、テレビや映画なんかで少しは入っていると思っていたし、辛さや悲しみは感じていると思っていた。でもそこには自分の知らない現実みたいなものが見えて、とても受け入れる事ができなかった。
「戦争が起こると、結果国が豊かになっていく」なんて言葉をどっかで聞いたけど、それは絶対に違う。私たちのおじいちゃんやおばあちゃんが、大きな悲しみや苦しみを乗り越えて、何もないところから努力してがんばってきたからなんだよね。だから、今の日本があるし私たちが居る。私にはまだ受け入れられない事かもしれないけど、その事だけは、しっかり心に留めておきたいと思います。

ひとつ救いだったのは、悲しみの跡がテニアンの自然の中にあった事。
「戦争の忌わしい過去もテニアンの自然が癒そうとしているんだ」と大砲に絡まる緑の葉を見て言ってくれた言葉だった。

テニアンはとても美しい島。そんなテニアンにも「うそでしよっ?」ってとこもある。この日、もうひとつ連れていってくれたところがゴミ集積場。ううん、そんな立派なものじゃない。ただ土を掘って投げ入れてあるだけなの。

そこは村からはすこしはずれているものの、普通に通る道沿い。そこには生ゴミから燃えるゴミから缶やビン、それに粗大ゴミまで全部一緒にある。ガスが発生しているのか煙りも出ている。 「これがテニアンの問題だ」 とえださんが言ったけど、ホントに問題だよね。

   

私も記憶にあるくらいだから、日本でもゴミの分別が厳しくなったり、透明のゴミ袋になったり結構最近の事だよね。たぶん「問題」が悪化すると気が付いてなんとかしなきゃ、みたいな感じなんだろうな。日本でもゴミ問題はちゃんと解決した訳じゃないだろうし、テニアンはこれから何年かで悪化してそれからまた何年かかかって改善しようとする、きっと同じような事になるんだろう。テニアンでも、今そこに在る美しいものに気付かなくなってしまっているんだろうか・・・ ちょっと悲しい。

テニアンに到着してすぐに行ったタガビーチにもゴミがたくさん落ちていたの。観光客が捨てていったのかね?おかしの袋とかジュースのコップなんか。最初だったからね、ちょっとびっくりしたよ。でも悲しんでいても仕方ない。自分にもできる事をしてこよう!とここで誓います。今度テニアンに行ったらゴミ拾いします! テニアンは小さな島なんだもん。私が拾っただけでもすっごくきれいになるよね。
そして、そんな輩を見つけたら、後ろからケリ入れますのでご注意を。

めでたくテニアン旅ができました。テニアン衆仲間入り?
住人、やっぱり黒いです(笑)。おてんと様の下で生きていれば黒くなるのですよ。これ自然な事。色も気持ちもかないませんが、良い旅でした。ほらほら、ほんのり赤くなってるでしょっ。これテニアン使用後。

でも、まだまだ満足感はないので今度はこんなん感じで・・・みたいなこと、次って事でこれも楽しみ。なんてったって、私には無料チケットがついている!!ムフフ!!!! この話は旅の記録で・・・。

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